http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080321-00000924-san-soci

 すべての県立高校で「日本史」に関する科目を必修化する方針を発表した神奈川県教委に注目が集まっている。産経新聞社のインターネットを通じた読者アンケート「eアンケート」では89%が「日本史必修化に賛成」と答えた。それでは、どうしてこれまで学習指導要領に日本史必修が盛り込まれなかったのか。その背景を探った。(特集部 竹中文)

 現在の「学習指導要領」では、地理、世界史、日本史が「地理歴史科」に位置づけられている。必修なのは世界史のみ。日本史と地理はいずれかを選んで履修すればよいことになっている。ただ、希望すれば両方を選択することも可能だ。

 神奈川県教委は平成25年度をめどに、すべての県立高校で日本史必修化を実施することにしている。神奈川県の場合、18年6月の調査で日本史を履修した生徒の割合が72%と、地理を履修した生徒(62%)を上回った。

 県教委高校教育課の土佐和樹さんは「国際社会で日本人としての自覚を持つために、日本の歴史や文化、伝統に対する理解を深める教育が今まで以上に求められている」と話す。

                  ■□■

 日本史必修化をめぐっては、18年9月に、埼玉、千葉、東京、神奈川の教育長が文部科学大臣に対し「高等学校における日本史必修化を求める要望書」を提出したが実現していない。その背景には、世界史に加え、日本史も必修化されると、地理歴史科教育の本質が失われると懸念する声がある。日本学術会議から地理教育に関する提言を行った奈良大学文学部地理学科の碓井(うすい)照子教授は「世界史と日本史だけを必修化するのには賛成できない。地理歴史科は、時間的な思考を形成する歴史と、空間的な思考を発達させる地理とで構成されている。両方をバランス良く学ぶべきだ」と指摘する。

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 兵庫教育大学学校教育研究科の中村哲教授は「核家族化が進み、地域連携が喪失してきたなかで、歴史や文化が子供に伝わりにくくなった今、日本史必修化は必然的な流れだといえる。ただ、日本史と、世界史や地理とが根底で結びつくようなカリキュラムを形成する必要があるだろう」と強調する。

 兵庫教育大大学院では、日本文化を伝える人材を養成する「日本文化理解教育プログラム」を今年4月から開設予定。中村教授は「従来の政治経済中心型の日本史ではなく、文化の価値が理解できるような日本史教育を行えば、人間の生き方や価値観が理解できる。そうすれば、他の科目ともつながりやすくなるのではないか」と指摘する。

 文化の価値が学べる教育の重視と他科目との連携の充実度が、日本史必修化の成否のカギを握ることになりそうだ。



私も日本史は必修にすべきだと思う。思うのだが・・・

自分も受験生として経験してきたことなのだが、日本史を「国を学ぶためのもの」と位置づけすることが出来るのかが不安である。
なぜかといえば、日本史も「受験をするためのイチ手段」という位置のほうが強くなってしまうように、下手をすればそれだけになってしまうと思う。勿論受験としての手段として学べば、国を知る一端にはなるのだが・・うーん表現が難しい。
なんというか、機械的なのだ。
知識はあるが考慮や感情があまりないとでも言うべきか。
知識がないよりもあったほうがまだマシではあるものの・・・

私は学習塾なるものにお世話になったのは英語だけであるから、社会科目については本当に主観的になってしまうのだが自分が学校の学習で「国を知るために」日本史を勉強したかというと恥ずかしいことだが「NO」である。
世界史と日本史、選択肢はあって日本史を選んだときには確かに「自国のことを勉強したい」と思ったのは事実だが、その後そんな気持ちを持った記憶はあまりない。
受験が近づくにつれ、考えていることは知識としての日本史の暗記である。
ご存知のとおり、日本は大学は「入りづらい」ものなのであるからやっぱり受験勉強として必死になってしまうのだ。
私はK大学ほか私立大学と国立大学を受験したのだが、日本史を知識としてとらえる一番えげつないのがK大学の日本史だったと思う。流石にもうあまり記憶にないが・・
本当に細かい。重箱の隅をつつくような、とはよく言ったような問題もかなりあり、やっぱり受かろうと思えばそういうところまで覚えないとという気持ちに突付かれて暗記ばっかりになっていたように記憶している。
塾に通っていたような子はもっと効率の良い勉強の仕方をしていただろうから、あくまで私の体験談であるが。

そういう出題が悪いとも思わないし、知識を記憶したという体験が悪いことだったとも全く思わないが、
でももし、「国を知るために」日本史を必修化しようというのならば教え方を少し考えないといけないのではないかなと思う。
振り返って見れば、自国の歴史を知識として学ぶだけでなく、その知識を自分で考えられる余裕を与えて欲しかったなと思った。

・・・うん、こんなこというと「ゆとり」とか言われちゃうかもわからないけど、この問題一連について少しだけ過去を振り返ってみたらこんな意見になっちゃいました\(^o^)/
遅いかもしれないけれど、今は考えながら日本史を学んでいます。

この記事のURL | 2008.03.22(Sat)13:13 | 教育関係のこと | Comment : 02 | Trackback : 00 | 
目的が達成できるとは……
ブログ主様>
 必修にするという趣旨はもっともっすが、目的が達せられるとは到底思えないっすねぇ。
 高校が「大学への通過点」でしかなくなり、大学入試が(特に有名大学については)「必要な能力を持っているかのテスト」ではなく「振るい落としの手段」でしかない以上、おっしゃるとおり、日本史を必修にしても、生徒側は「暗記するものが増えて面倒だ」くらいにしか思わないと思うっす。
 高校教育の歪みを正すには、大学側の入試制度をいじるのが先で「ゆとり」をつくても「余裕が出来た時間の分塾・予備校に通う時間が増える」だけだとだと思うっす。

nanashi #wKvyy6tU | URL | 2008.03.22(Sat)13:49 [ 編集 ]
No title
私もそう思いますね。
自分もW大学やH大学を受験しましたが、日本史は完全に暗記教科。
一緒に授業を採ってた友達も「カタカナ語より漢字だろ!なんだよヴィットーリオエマヌエーレ2世って」
みたいな感じの子が大半でした。
私は日本史が好きで、好きだからこそ受験にも生かせるかなと思ってとった口ですが、
勉強となると単なる記憶ゲーム。おおよそ「学問」というものではなかった気がします。

今の代○木ゼミナールのCMで大学合格の場面に「ハッピーエンド」と字幕が打たれているのを見て
「卒業証書より合格通知が重視されるきわめてまれなシステム」という
トある方の日本の大学批評を思い出してしまいました。

nitty #wLMIWoss | URL | 2008.03.23(Sun)15:54 [ 編集 ]


 
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